ダボハゼのブログ
かなり前だけど、こんな記事がありました。
「マナーが悪すぎる」 リモート研修中にクビになった新入社員の末路
凄い簡単にいうと「東証一部上場のIT企業に就職した新入社員が、リモート研修中にクビになり(理由は画面越しのマナーが悪いから)、その後エンジニアになるためにプログラミングスクールと最新のMacBook Airの費用100万円をクラウドファインディングで募集する』」という内容です。
記事を読んで、とにかくこの新入社員に対して世間知らずというか非常識さを感じたのでその理由を書いていきます。
目次
在学中に消費者金融から40万円の借金
学生時代はヒッチハイクやママチャリなどで国内外を旅行し、卒業前にはアフリカ大陸の縦断旅行を決行。「思い立ったらすぐ行動」「やらない後悔よりやって後悔」が吉田くんのモットーだ。
「せめて就職前に思いっきりやりたいことをやろうと思って。お金のやりくりは大変でしたが、よい思い出になりました」
この部分を読むだけなら、吉田くん(仮名)は活動的な印象を受けます。
私はどちらかというと考え過ぎてすぐ動けないタイプで、結局行動しないこともあるのですぐ行動できる人が羨ましいと思っています。
ですが、
実は吉田くん、昨年9月のアフリカ旅行の際に20万円、さらにタイ旅行の際に約20万円を消費者金融から借り入れていたのだ。
どうやら彼は旅行のために在学中に消費者金融から借金をしていたようです。
私はまずこれに違和感を覚えました。
大学生が、旅行に行くために消費者金融から借金？
普通、大学生が旅行をするためにお金が足りなかったら借金ではなく「アルバイト」をすると思います
もしアルバイトで足りなかったら一時的に親や友人に借りるなどするかもしれませんが、大学生が消費者金融から借金をしてまで旅行に行くというのはちょっとよくわからないです。
さらに吉田くんは、アフリカ旅行に行くために両親からも30万円を借りていたようです。
「両親にはアフリカ旅行の際に30万円借りているので、もうお金は借りれません。S社の給料は学生時代に消費者金融で借りていたお金の金利返済に充てるので、残額はゼロです」
つまり、彼はアフリカ旅行に行くために両親と消費者金融から計50万円を借りています。
もしかしたら普段からアルバイトをしていてそれでもお金が足りないから借りたのかもしれませんが、数万円ならともかく50万円を借りてまで旅行に行くのはちょっと身の丈に合っていないのではないでしょうか？
社会人は学生ほど自由に旅行に行けないので在学中に行きたかったのかもしれませんが、両親もよく30万円を貸してくれたと思いますし、両親も「アルバイトをして自分で稼いで行きなさい」と言うべきだったと思います。
多分、私が大学生のときに両親に「旅行に行きたいから30万円貸してほしい」と言ったら貸してくれないと思います。
22年間生きてきて利息のことを知らない
前述のように旅行に行くために消費者金融から借金をしていた吉田くんですが、なんと彼はお金を借りると利息が発生することを知らなかったようです。
「毎月9000円ずつ返していると思っていたのですが、先日、先輩にお金の件を相談したところ、『キミが返済しているのは元本ではなく利息分だけで、元本は減っていないよ』と言われて、その事実を初めて知りました。元本は一切減っていない借金を抱えている今、プログラミングスクールに通うお金を自分で工面するのは限界があります」
ちょっとこれは考えられないのではないでしょうか。
利息の仕組みを詳しく知らなくても、22年間生きてくれば「お金を借りれば利息が発生する」ということはどこかで耳にすると思うのですが…
私自身も学校や両親から「借金をすると利息が発生するよ」なんて教わった記憶はないですがいつの間にかそのことは知っていたし、ドラマ、映画、漫画、小説など何かしらで知る機会はあるはずですが、むしろそのことを知らずにいる方が難しいのではないでしょうか。
クラウドファンディングで100万円を募集
「エンジニアを目指すためのテックキャンプというスクールに通おうかと思っています。ただ、初任給もまだ入っていないのでお金がない。そこでクラウドファンディングで学費を集めようと思っています」
吉田くんによると、スクールの学費は70万円。これに加え、最新のMacBook Air14万8000円と、クラウドファンディングの手数料を含む約100万円を募集する予定だ。
これにも違和感があります。
プログラミングを学ぶのに、なぜ最新のMacBookAirが必要なのでしょうか？
MacでXcodeを使いSwiftやObjective-Cでアプリ開発をするのでなければMacである必要はないし、最新である必要もないです。
BTOとかでもっと安いPCはいくらでもあります。
スクールも、今はネットや書籍、Udemyのような動画で学べるサービスもあります。
スクールや最新のMacbookにお金をかけるのではなく、まずは費用を抑えてプログラミングを学んでみたほうがいいのではないでしょうか？
「プログラミングをするならPCはMacBook」のように思考停止というか刷り込まれていて、全然調べてないんだろうなという印象を受けました。
クラウドファンディングのお返しが吉田くんとお茶を飲む権利
「学費を支援していただいた方には、僕がアフリカ旅行に行ったときにもらった各国の小銭のお釣りや、旅の写真、あとは僕とお茶する権利を与えようと思っています。1万円以上の高額の支援を頂いた方には、僕が卒業したあとに制作したホームページに名前を載せるなど、僕を10時間自由に使ってもらう権利をプレゼントしようと思います」
ごめん、誰が君とお茶を飲みたいと思うんだ？
「学生時代から起業してます！」とか何かしらの実績があるならともかく、社会人1年目の新入社員、しかも研修1ヶ月で会社をクビになり借金の利息のことも知らないような世間知らずの23歳とお茶をしたいなんて誰が思わないでしょう。
よっぽどの物好きか冷やかしぐらいしかいないんじゃないでしょうか。
クビになったのは彼自身に問題があったのではないか？
関係者ではないので彼がなぜクビになったのか本当のところはわからないで
もしかしたら吉田くんに非はなく会社が一方的にクビにしたのかもしれないし、吉田くんが嘘を言っているかもしれない。
ただ、記事にある彼の言動を読むと、クビになったのは彼自身に問題があったのではないかと思わざるをえないです。
「思い立ったらすぐ行動」がモットーらしいですが、「よく考えずに行動している」とも言えるし、旅行のお金も結局やりくりできていない。
これはイチャモンかもしれませんが、彼は大学卒業直前の2020年3月にタイに旅行に行っている。
そのころはまだ今ほどコロナが流行していなかったかもしれませんが、2月には東京マラソンの一般参加が中止になるなどイベントが中止になったり、記事にも書いてあ李ますが「予約していた航空券は一度コロナの影響で欠航となった」というように確実にコロナの影響が出ている中で海外に旅行に行くのはどうかと思います。
(学生最後の旅行に行きたい気持ちも理解できるし、キャンセルや返金のことなどもあったと思うが)
まだ若いし今後の頑張りでエンジニアにもなれると思いますが、正直彼とは一緒に働きたいとは思えませんでした。
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