Google Tag Manager(以下GTM)でGoogle Analytics(GA)を設定したら、直帰率が異常に低くなる現象が発生しました。
「低いならいい」というレベルではなく、直帰率が5%とかでかなり異常なので調査をすることにしました。
試しに別のGAを今度はトラッキングコードをHTMLに直接埋め込んで少し様子を見たところ、直帰率以外のページビューやユーザー数などはほぼ一緒で、直帰率だけが大きく違いました。
トラッキングコードを直接埋め込んだ方の直帰率は70%ほどだったので恐らくこちらの方が正しく、GAに原因がありそうでした。
調べてみると、どうやらGTMでイベント計測のタグを設定している場合にパラメータの「非インタラクションヒット」を「偽」に設定していると直帰率に影響するようでした。
「非インタラクションヒット」とは
イベント計測をこれまで利用していた人でも、この「非インタラクションヒット」というオプション項目は見覚えがない人もいるかもしれません。通常、イベント計測は「ユーザーの何らかの行動」を計測することに使われます。そのため、Googleアナリティクスでは「イベント計測がされた」=「ユーザーが何らかの行動をした」=「何らかの行動をしたので、この後Webサイトから離脱しても『直帰(何もせずに帰った)』ではない」と見なす仕様になっています。つまりデフォルトの状態では、「直帰率」に影響が出てきます。しかし、場合によっては「ユーザーの行動とはかかわりのない」イベント計測をしたいこともあると思います。そういったとき「非インタラクションヒット」を「真」(デフォルトでは「偽」)にすると、「このイベント計測はユーザーの行動とはかかわりがありませんよ」と示すことになり、直帰率に影響しなくなります。
引用:GAでは難しい「イベントトラッキング」も、タグマネージャを使えば楽々設定(全20回の6)
つまりは「ポップアップで表示されるページ遷移が発生しない簡単なアンケートに答えたら直帰ではないと見なす」みたいなことができるっぽいです。
とりあえず、イベント計測のタグの「非インタラクションヒット」を全て「真」に設定したところ直帰率が正常な数値になりました。